2018年1月25日木曜日

国立科学博物館(カハク)


20年ぶり

南方熊楠展

熊楠まだ8歳のとき、中国のお手本(上)を
模写した絵(下)


和歌山県田辺市には南方熊楠邸が今も残っている。
20年位前の夏、熊楠の長女である文枝さんがひとりで暮らしていた
南方邸を通りから眺めたり、熊楠がよく訪れていたという浜辺に
行ったり、人っ子ひとりいない蝉の声だけが響く闘鶏神社にも行き、
熊楠詣のような旅をしたことがある。

調べてみると文枝さんは2000年に亡くなり
2006年には熊楠邸の隣の敷地に「南方熊楠顕彰館」ができていたり
2016年には闘鶏神社は世界文化遺産に登録されていた。

http://www.minakata.org/cnts/news/

そしてあの熊野地方の郷土料理 “めはりずし” を思い出した。
紀伊勝浦駅からほど近い「めはり寿司 二代目」というお店。
ほお張ると高菜の葉がするっと切れて食べやすく
ほんとに美味しかった!



そして、なんといっても圧巻だったのが
ずらりと並ぶ剥製『ヨシモトコレクション』(地球館3F)




ハワイの実業家、日系二世のワトソン・T・ヨシモト氏は
家族の食料を得るために始めた狩猟が、実業家として成功し
たことにより全世界へと本格化した。
大型哺乳類の剥製400点からなり、現在では調査が困難な
地域の標本も多数含まれているという。




企画展は「地衣類展」

地衣類で染めたウール

わぁ〜!コケでも染められるのねと感心しきり。

『地衣類は最も有用であり、最も知られていない染料と言われている。
普通にみられる地衣類の多くは、非常に良質の堅牢な染料となる。
スコットランドやアイルランドではツイードを織るためのウールを
染めるのに、ミヤマカラクサゴケとイワカラクサゴケが広く使われ
ている。地衣類の種や染色処理方法の違いによって、地味な地衣類
からは想像できない驚くような多彩な色が創り出されるのである。』



カハクの入り口には
全長30mのシロナガスクジラの模型。
現在、地球上に生息する最大の生きもの。
遠く離れていても(160キロ)仲間どおし超音波で会話がで
きるというから凄い! 神の遣いですかクジラは。


みっちり歩き廻り、後半は足腰に響いたけれど
充実した展示で大満足の半日だった。