今年の東京国際映画祭は珍しく行く気になっていたのにチケットの販売に
システムトラブルがあったりしてスタートからちょっとげんなり。
観たいものが何本かあったのだけど本命の『クーリンチェ少年殺人事件』は
予想通りすぐにSoldoutになった。
そんな中、『キアロスタミとの76分15秒』は比較的ゆとりで買えた。
この映画の監督でもありカメラマンでもあるセイフラー・サマディアンは
多くの時間を(25年間)キアロスタミと共に過ごした人。
今年7月、76歳で亡くなったキアロスタミの追悼ドキュメンタリーになっている。
淡々と観ていたつもりが、『オリーブの林をぬけて』が撮影された
オリーブ畑の中へキアロスタミが消えてゆくというラストには泣けた。
併映された『Take Me Home』は16分の短編でキアロスタミが撮った最期の作品。
長い16分だった。
長い16分だった。