2012年3月10日土曜日

人の世


去年の3月11日、手帳には
〔早退〕と〔17:00めぐたん〕
そして何日か過ぎて書き込んだ〔14:46東北地方太平洋沖地震〕
(後に東日本大震災というようになった)

あの日の夕方、都バスはいつものように運行していたが
満員で乗れなくて2台見送った。
3台目では「後ろから乗ってください」と運転手さん。
バス賃は払っていない。

夜遅く、やっと仙台にいる二人の甥っ子が無事なことを確認した。
そして深夜までテレビをつけていて、何かあってもすぐに
外へ出られるように服を着てソファで眠った。
10年前の9.11の時も同じようにしたことを思い出す。

しばらくの間、毎日服を着て寝ていたせいか肩が凝った。
でも肩が凝るぐらいなんでもない。
迫っていた深刻な問題に比べれば何でもない。
生まれて初めて日本、世界の存続を意識した。

人の世は人々の思いが歴史をつくりあげている。
そして心のありようは実に大切なことで、
それはいつか自分に返ってくる、それを教えてくれた言葉。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから
                  (マザー・テレサ