2010年12月9日木曜日

能 『海人』



第二回 満次郎の会 (辰巳満次郎)
於:宝生能楽堂 (水道橋)

増田正造先生のおはなし(解説)で始まり
仕舞、狂言、一調一管、
休憩をはさんで仕舞、能と続きます。(約三時間)

『海人』は、母と子の悲しい運命を
描いた演目ですが
斜め前の席に座る着物姿の若い女性は
ず~っとハンカチを握りしめ泣いていました。

私はといえば何度観ても
泣くどころか、謡の意味もわからず、、、
ただただ、凛とした空気と
能装束の美しさ、太鼓と笛と謡(声)の
調子を楽しむばかり、
時折、演者は足が痺れないものかと思ったりしながら。

それでも、狂言だけは
謡が現代語に近いし、解りやすく、
ついつい笑ってしまいます。
なかなかチケットが取れないという
『野村萬斎』の狂言もいつか観てみたいものです。