『藤木伝四郎商店』の茶筒を、おとうと1号家から
山桜の木の皮を剥いで作る樺細工は世界中どこにもない秋田・角館だけの工芸品。
5年ほど前にみつけた、かなり古い樺細工の十六角茶びつを持っている。
某店でみつけた時、すぐには買わなかったがしばらく過ぎても
売れずにいたのと、3千円という価格が功を奏し私の元へやってきた。
戦前に作られたもので80年は経っているという骨董ぶりも魅力だった。
蓋には梅の花、その背景には原皮を使って梅をひきたてている。
原皮の部分は、長い年月使い込まれていい渋さがでています。
茶筒の表面は桜の木で包まれ、外蓋を開けると内側がすべて
樺細工になっている。帯のようにみえるデザインなので帯筒という
シリーズらしい。
樺細工になっている。帯のようにみえるデザインなので帯筒という
シリーズらしい。
古い茶びつの蓋はお盆にもなり、こうして新旧合わせて使っても
違和感なく(むしろピッタリ)なかなかの佇まい!
こちらも新しいデザインの川連漆器。
持ち手が付いたスープカップは一見、一色のように見えるけれど
内側と外側の色に微妙に変化をつけている。
堅牢で丈夫な漆器なので日常使いにできるのが嬉しい♪
弟たちは偶然にも故郷の伝統工芸品を選び、どちらも新しい
デザインのものだったところが面白いなと思う。
長い歴史の中で伝統美を培い、それを時代と共に受け継ぐ
伝統工芸士の切磋琢磨が、どちらにも垣間見ることができる。