多磨霊園にある、リヒャルト・ゾルゲと
石井花子の墓。
石井花子はゾルゲが絞首刑（昭和19年・1944年11月７日）
になり巣鴨拘置所の共同墓地に土葬されていた遺骨を掘返し
ここへ埋葬した。墓碑はすぐには建てられず昭和30年11月に
関係者の寄付で建てたという。
石井花子が働いていたドイツ酒場ラインゴールドは
銀座並木通り、現在カルティエ（右の建物）の
場所にあったらしい。
（Google Map では “ラインゴールド跡”となっている）
ゾルゲはここの常連客だった。
カルティエの脇の路地
並木通りから西五番街通りへ抜けられる路地が
今もこうして残っている。
入っていくと老舗の鳥ぎんが本店と支店２軒あって
ちょうど真ん中あたりがＴ字路になっている。
Ｔ字路の向こうはみゆき通りに出る。
そしてこの路地も昔からあったはずだから
ゾルゲも石井花子もきっとこの辺りの路地は
何度も歩いただろうなぁと思う。
Ｔ字路をみゆき通りに向うと左側にあのルパンが。
ルパンが昭和３年（1928年）開店。
ラインゴールドは昭和２年（1927年）に開店している。
いにしえの華やかなネオンと通りの賑わいを想像する。
２０代の頃、Ｔ字路のニュー鳥ぎんで
２、３回だけ焼き鳥を食べたことを思い出す。
場所は覚えていなかったのでここだと知って
なんだか不思議な気持ちになる。
その頃はゾルゲのことなどつゆ知らず。
久々にここの焼き鳥と釜めしを食べた。
銀座も新しい商業施設が次々オープンするけれど
そちらにはちっとも足が向かず、
今はこんな路地歩きが楽しい！