20年ぶり
南方熊楠展
熊楠まだ8歳のとき、中国のお手本(上)を
模写した絵(下)
模写した絵(下)
和歌山県田辺市には南方熊楠邸が今も残っている。
20年位前の夏、熊楠の長女である文枝さんがひとりで暮らしていた
南方邸を通りから眺めたり、熊楠がよく訪れていたという浜辺に
行ったり、人っ子ひとりいない蝉の声だけが響く闘鶏神社にも行き、
熊楠詣のような旅をしたことがある。
調べてみると文枝さんは2000年に亡くなり
2006年には熊楠邸の隣の敷地に「南方熊楠顕彰館」ができていたり
2016年には闘鶏神社は世界文化遺産に登録されていた。
http://www.minakata.org/cnts/news/
そしてあの熊野地方の郷土料理 “めはりずし” を思い出した。
紀伊勝浦駅からほど近い「めはり寿司 二代目」というお店。
ほお張ると高菜の葉がするっと切れて食べやすく
ほんとに美味しかった!
*
そして、なんといっても圧巻だったのが
ずらりと並ぶ剥製『ヨシモトコレクション』(地球館3F)
ハワイの実業家、日系二世のワトソン・T・ヨシモト氏は
家族の食料を得るために始めた狩猟が、実業家として成功し
たことにより全世界へと本格化した。
大型哺乳類の剥製400点からなり、現在では調査が困難な
地域の標本も多数含まれているという。
*
企画展は「地衣類展」
地衣類で染めたウール
わぁ〜!コケでも染められるのねと感心しきり。
『地衣類は最も有用であり、最も知られていない染料と言われている。
普通にみられる地衣類の多くは、非常に良質の堅牢な染料となる。
スコットランドやアイルランドではツイードを織るためのウールを
染めるのに、ミヤマカラクサゴケとイワカラクサゴケが広く使われ
ている。地衣類の種や染色処理方法の違いによって、地味な地衣類
からは想像できない驚くような多彩な色が創り出されるのである。』
カハクの入り口には
全長30mのシロナガスクジラの模型。
全長30mのシロナガスクジラの模型。
現在、地球上に生息する最大の生きもの。
遠く離れていても(160キロ)仲間どおし超音波で会話がで
きるというから凄い! 神の遣いですかクジラは。
遠く離れていても(160キロ)仲間どおし超音波で会話がで
きるというから凄い! 神の遣いですかクジラは。
みっちり歩き廻り、後半は足腰に響いたけれど
充実した展示で大満足の半日だった。