はがきの写真は、ほのぼのとした優しい顔のお雛さま。
写真では張子人形かと思うも、店で実物を手にすると
ずっしりと重さがあります。
それは初めて耳にする紙塑人形(しそにんぎょう)という
もので文字さえも初めて知るものでした。
作者は、毎日の家事のかたわら独学で紙塑人形を作り始めた
という伊藤絹子さん。作り始めてもう40年以上だそうです。
紙粘土に、生まれ故郷福岡の和紙を幾重にも貼り重ね磨き
だし絵柄まですべて一人で仕上げるのだそうです。
人形はひとつひとつ表情も微妙に異なり手作り
ならではの温もりが感じられます。
どの人形も表情が豊かで、今にも動き出しそうな
躍動感があります。