2010年6月27日日曜日

国際文化会館の庭園


レストラン THE GARDEN のランチ


ここの庭園の前身は
昭和4年(1929)
三菱の4代目当主、岩崎小弥太が建てた
岩崎家鳥居坂本邸の庭園。

京都の造園家
「植冶〈うえじ〉」の小川治兵衛の作庭。

入り口の岩組や庭園はその当時のまま
残されているらしい。

岩崎邸は昭和20年(1945)に空襲で焼失し、
その後昭和30年(1955)に
国際文化会館として生まれかわった。

国際文化会館が生まれたのは
日米交流の拠点を日本に設立したいと
ロックフェラー財団が一億七千万を拠出し、
日本側が一億円を募金で集めて建てられた。

この建物は
前川國男・吉村順三・坂倉準三の
共同設計による日本の優れた建築のひとつだ。

また、建築家ル・コルビジェは
唯一の日本国内作品、国立西洋美術館建設のために
初来日した際にここを訪問している。(1955.11)

さらに遡ると
江戸時代のこの地は
多度津藩京極家の屋敷があり
明治時代に入り井上馨の屋敷となった。

明治の測量資料によると旧岩崎邸の庭園は
明治初期の井上馨邸の庭園の面影を
ある程度とどめている可能性もあると
いうことがわかるそうだ。

※ 参考文献 「国際文化会館 東西文化の架け橋を目指して」
財団法人 国際文化会館