2017年11月2日木曜日

サーミ・ブラッド



いつも好奇や侮蔑の目に晒されているというのはどんな気持ちだろうか。
どうにもならない変えようのない出自で差別されるという閉鎖的な中でも
決して視線をそらさない主人公エレ・マリャ。
ラップランドの雄大な風景に憂いを含んだヨイクの声が溶けてゆく。


中学の修学旅行ではじめて訪れた白老のアイヌ村。
アイヌの人達に踊りを教えられながら一緒に踊ったことを今でも
よく覚えている。方言だと思っていた故郷(秋田)の言葉の中には
アイヌ語が数多く残っていることも大人になってから知った。

いつしか北方民族や少数民族の衣装や手工芸、遥か昔からの
北方民族同士の繋がりにも興味をもつようになった。


毎年2月6日はサーミ人のナショナルデー。
住む国に関係なく全てのサーミ人の祝日。
スウェーデン北部のヨックモックはサーミ文化の中心の町。
ナショナルデーには400店以上の露店が並び
ウインターマーケットが開かれるという。