2012年1月28日土曜日

ブルーノ・タウト



大曲は小さな町である。
着いたのはもう夜中の12時過ぎであった。
横手と同じくここにも雪が降り積もっていた。
家の型は秋田に似ている。
最も佳絶なのは、とある橋の上から眺めた
月夜の景色であった。
まさに一幅の絵である。それにしても私は
これほど美しい絵をまだ見たことが無い
(ブルーノ・タウト『日本美の再発見』より)

大曲丸子橋から  2012_01_22

1936年(昭和11年)2月7日満月の夜、
ブルーノ・タウトが眺めた雪景色は、
80年近く経った今でも両岸の建物以外は
それ程変わっていないかもしれません。

18歳まで毎日みていたはずなのに
この美しさに気づいたのは上京して何十年も経ってから。
ふるさとは遠きにありて思ふもの、、か。