電車で片道1時間半の道のり、
川村記念美術館(千葉県佐倉市)を
初めて訪れる。
高橋睦郎がコーネルに捧げる詩を朗読し、
コーネルの作品について語ってくれた。
詩人高橋睦郎は魅力的な声の持ち主なのだった。
コーネルの作品が展示されている会場の入り口で、
一瞬自分の身体がふわっと浮いたような感覚になった。
漆黒の宇宙にコーネルの16の作品が
まるで星のように輝いていた。
*
フランス綴の袋とじページを
ペーパーナイフで
いちページずつ開くという図録。
サイン会では
たいていの人は、自分の名前(△△△様)を
書いてもらっていたが私はしなかった。
「高橋睦郎」だけがいい。