枝豆(母作)を固めに茹でて
芝海老をすり潰して生姜汁、醤油、酒、塩、片栗粉
で混ぜて形を作って油で揚げる。
枝豆が多すぎたか、または海老が少なかったともいえる。
でも味はよかった。
枝豆やトウモロコシを茹でている匂いは遠い昔の夏の夕方を
思い出す。台所の流しの外にちょうど窓幅にあわせて細長い
板を一枚取り付け、父がそこに植木鉢を並べていた。水道の
蛇口からいつでも鉢に水あげができた。蒸しっとした夕立の
あと雨露が残る植木鉢に西日がきらきらとして綺麗だった。
匂いの記憶。