2018年10月21日日曜日

300年目の奇跡


森アーツセンターギャラリーで、一週間だけ開催された
300年目のキセキ展。ストラディヴァリウスの実物にお目に
かかれるのは後にも先にもこの機会しかないだろうと。
それに加え、アマティまで展示されているというのだから。
52Fまでエレベーターで高速上昇。

『シャルル9世』
  アンドレア・アマティ作(1566年製)

アマティは、ヴァイオリンの形態を完成させた人物です 




『サン・ロレンツォ』 1718年製
ちょうど300年前のストラディヴァリウス。

フランス王妃マリー・アントワネットの専属ヴァイオリニストが
所有していたことから、アントワネット妃が実際に日々聴いていたと
考えられている貴重な名器です。



『ルーシー』  1736年製
ストラディヴァリが亡くなる一年前に製作されたルーシーは
晩年を象徴する最高傑作のひとつ。スイスの名家ルーシー家を
はじめとするヴァイオリン愛好家を魅了してきた一挺です


300年以上経ても、今尚美しい奇跡を観終わって会場を出たら、窓の外には
オリンピックに向かってあちらこちらで工事中の東京。
写真中央の少し上に工事中の国立競技場、13年前まで住んでいた借家が
あった場所には大きなビルが建っている(右端シマシマのビル)。
この一帯、何軒もの住人が土地を売りそれぞれの新しい地へ移り住んだ。